お米と大豆のはなし
先週の土曜日に、地元静岡市の農家さんの畑で、黒豆の収穫祭がありました。
こちらの農家さんは、稲作がメインで黒米、赤米、餅米などを作って直接個人宅や飲食店に販売していらっしゃいます。
今回は、「マイ豆を持ち帰ろう!」という趣旨で、黒豆収穫が行われました。
参加者は10人程度でしたが、皆さんとても楽しそうに収穫をされていました。(写真は、豆の殻をやぶって中身を取りだす作業。)
収穫されて、数日間天日干しをした黒豆はこんな感じに仕上がります。
そしてこれが、その中身。黒豆本体のお出ましです。
…と、話が豆ばかりに行ってしまいましたが、タイトルはお米と大豆のはなし。
今回は少し日本の穀物事情について考えてみたいと思います。
人間の生活が狩猟型から農耕型になった地域で、食生活を支えてきたのは穀物でした。
日本では、弥生時代の初期に稲作が伝来して以来、長い間お米を主食に生活してきた訳ですが、どうしてお米だったのか?
土地柄、まず山脈が多く多雨で水が豊富だったことはもちろん、実は収量においても稲は優れた作物なのだそうです。
これは農家さんに直接伺った話ですが、大豆の収量を1とすると、お米は同じ面積で2の収量が得られるそうです。
具体的には、1反〔約10アール=約300坪〕で、年間500〜600kg以上。
すなわち、成人が1合(約150g)の米を1食で消費することを考えると、1日3食として、年間で約1石(約150kg)となるので、1反で成人4人の米は確保できる計算になります。
大豆が2人分しか確保できないことと比較すると、非常に生産効率が良いのです。
そういうわけで、食料自給率を上げようとするならばお米が一番。
米の収量=国力となるわけです。
当時、石高で大名の財力を表していたこともうなずけます。
* * *
そう遠くない将来、家庭菜園ブームもあいまって、「自分の食は自分で作る」自給自足のライフスタイルが浸透してくるのではないでしょうか。
完全とはいかないにしても、ほんの一部だけでも…
ひとり一人が、小さな畑を持って、そこで楽しみながら米や作物を作り出せるようになったら、どんな変化が起こるでしょうか。
今活かされていない土地、人、温暖な気候などの資源が最大活用されたとき、きっとこの国は本当に強い国になれるはずです。
そんな、構図が頭にあふれワクワクする思いで、収穫祭は無事終わりを迎えました。
傾きかけたお天道様が、田んぼをやさしく包んでいました。
こちらの農家さんは、稲作がメインで黒米、赤米、餅米などを作って直接個人宅や飲食店に販売していらっしゃいます。
今回は、「マイ豆を持ち帰ろう!」という趣旨で、黒豆収穫が行われました。
参加者は10人程度でしたが、皆さんとても楽しそうに収穫をされていました。(写真は、豆の殻をやぶって中身を取りだす作業。)
収穫されて、数日間天日干しをした黒豆はこんな感じに仕上がります。
そしてこれが、その中身。黒豆本体のお出ましです。
…と、話が豆ばかりに行ってしまいましたが、タイトルはお米と大豆のはなし。
今回は少し日本の穀物事情について考えてみたいと思います。
人間の生活が狩猟型から農耕型になった地域で、食生活を支えてきたのは穀物でした。
日本では、弥生時代の初期に稲作が伝来して以来、長い間お米を主食に生活してきた訳ですが、どうしてお米だったのか?
土地柄、まず山脈が多く多雨で水が豊富だったことはもちろん、実は収量においても稲は優れた作物なのだそうです。
これは農家さんに直接伺った話ですが、大豆の収量を1とすると、お米は同じ面積で2の収量が得られるそうです。
具体的には、1反〔約10アール=約300坪〕で、年間500〜600kg以上。
すなわち、成人が1合(約150g)の米を1食で消費することを考えると、1日3食として、年間で約1石(約150kg)となるので、1反で成人4人の米は確保できる計算になります。
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